大腸がんの末期症状とは?特徴や治療法とまとめて解説

大腸がんは、かつて欧米で多く見られたことで「欧米型のがん」と言われ、日本での罹患数はそこまで多くないがんでした。ところが、現代の日本においては最も患者数が多いがんのひとつとなっています。

特に食の欧米化が進んだ1980年代以降、発症率が右肩上がりに上昇。今や罹患者数は年間15万人以上、芸能人が罹患したことが度々話題となり、年間で約5万人が命を落とす疾患となっています。
今回はそんな大腸がんの症状や、末期になるとどうなってしまうのかを説明していきたいと思います。

大腸がんの特徴について

大腸は、小腸に続いて肛門に至る管腔臓器で、伸ばすと全長1.5m〜2mにもなります。
大腸がんは結腸(上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)や直腸に発生する悪性腫瘍で、早期には自覚症状がほとんどなく、進行してから「便に血が混じる」「便通異常(下痢・便秘)」「体重減少」などのサインが現れます。
特に日本では、S状結腸と直腸(体の左側で便が固形物になる部分)に発生するケースが多いとされています。

発症リスクの原因となる「生活習慣の影響」

大腸がんは「生活習慣の影響」が発症リスクに繋がります。
具体的には下記の事由です。

・食物繊維の不足

・赤身肉・加工肉の摂取過多

・肥満

・運動不足

・過度の飲酒・喫煙

・遺伝性(家族性大腸腺腫症(FAP)・リンチ症候群)

特に注目されるのが、腸内環境の悪化。
腸内フローラの乱れは慢性的な炎症状態を招き、細胞のがん化を後押しします。

大腸がんの末期状態とは

1. 多臓器への転移

  • 肝臓への転移が最も多く、続いて肺、腹膜、リンパ節、骨への転移が見られます。
  • 腹膜播種(がんが腹膜全体に広がる状態)になると、腹水がたまり、腹部が膨らんで体内が低栄養になり、体力が失われやすい状態になります。

2. 症状の悪化

  • 便秘や腸閉塞(腸が詰まる):腫瘍による物理的な閉塞で、嘔吐や激しい腹痛を伴います。
  • 消化管出血:血便や下血が見られ、貧血を起こすことも。
  • 強い疼痛(とうつう):転移先(骨や肝臓など)による持続的な痛み。
  • 体重減少・食欲不振・倦怠感:がん悪液質(cachexia)によって筋肉量が減り、極端にやせ細ります。
  • 腹水・むくみ:リンパや静脈の流れが阻害され、体内に水がたまりやすくなります。

3. 精神的・神経的変化

  • 疲労感、抑うつ、不安が増し、場合によっては意識の混濁やせん妄が生じます。
  • ご家族を認知するのが難しくなるケースもあります。

治療と緩和ケアの選択

末期大腸がんでは、以下のような緩和的治療(緩和ケア)が行われます。

▶︎ 緩和的な化学療法

  • 副作用が軽くなるよう調整された抗がん剤で延命を図ることもありますが、体力や希望によって中止されることもあります。

▶︎ 痛みのコントロール

  • モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬が用いられます。
  • 痛みの部位によっては神経ブロックなどの処置も検討されます。

▶︎ 腸閉塞への対応

  • イレウスチューブの挿入や人工肛門(ストーマ)の造設などの処置が行われることもあります。人工肛門は、通過障害がある場合や、括約筋間直腸切除術での縫合不全防止のために行われる一時的な処置や、直腸切断術のように永久的に使用するものがあります。括約筋がないため排便のコントロールができないため、便を受けるための装具が必要になります。
  • 完全閉塞時には緩和的手術を行わず、吐き気止め・鎮痛薬でQOL維持を目指します。

▶︎ 精神的ケア・家族支援

  • 医療者(医師・看護師・心理士)によるグリーフケアや在宅緩和ケアの提供が重要となります。

標準治療とその他の治療法について

大腸がんの治療は、がんのステージ(進行度)に応じて決められた施術が行われます。

ステージ治療法の概要
0期〜Ⅰ期内視鏡切除(1mm未満)または外科手術(1mm以深)
Ⅱ期〜Ⅲ期外科手術+術後補助化学療法(抗がん剤)
Ⅳ期(転移あり)抗がん剤

現在ではロボット支援手術や腹腔鏡手術も普及し、体への負担を減らした治療も可能になり、RAS遺伝子の変異検査など個別化医療の導入も進んでいます。
また、副作用が少なく、どのステージ関係なく受けられる自由診療という選択肢もあります。

「早期発見」が大切

大腸がんの5年相対生存率は、以下の通りです(出典:医療情報科学研究所 (編集). がんがみえる. メディックメディア, 2022年, p.332.)。

 ・ステージⅠ:95%

 ・ステージⅡ:88%

 ・ステージⅢ:77%

 ・ステージⅣ:19%

上記の通り、早期に発見できれば手術を行うことで高確率で治癒が見込めるがんです。
しかし、症状が出にくいため、気づいたときには進行がんであることも少なくありません
定期的にがん検診を受け、早期発見を心掛けましょう。

参考文献:がんがみえる第1版・メディックメディア、よくわかるがん免疫療法ガイドブック第2版・金原出版株式会社

まとめ

大腸がんについて

最も患者数が多いがんのひとつである大腸がん

「生活習慣の影響」が発症リスクに繋がる

末期症状では「多臓器への転移」、「症状の悪化」、「精神的・神経的変化」が起こる

気づいたときには遅い可能性が高いため、早期発見をすることが大事

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