免疫力を上げる食事とは？イラスト付きで分かりやすく解説

免疫力を高める食事とは

食事で免疫力を高める際に気を付けるポイントは次の3つです。

特に、ビタミン、ミネラル、良質なタンパク質、発酵食品、オメガ3脂肪酸を意識的に摂取することで、免疫力を高めることができます。
次から代表的なものをご紹介します。

ビタミン

ビタミンCは免疫細胞を活性化させるほか、体内の活性酸素を除去して、がんが過ごしづらい体内環境を作るのに役立つ栄養素です。
緑黄色野菜・芋・果物に多く含まれています。特に芋に含まれるビタミンCは熱に強い傾向がありますので、料理にとりいれやすくとても役立つ食材です。

ビタミンDは免疫細胞（T細胞）を活性化させ、抗炎症作用もあるビタミンです。
鮭・サバ・イワシなどの青魚、きのこ、卵黄に多く含まれています。ビタミンDは日光を浴びることで体内でも合成されるため、適度な日光浴も有効です。

ミネラル

亜鉛は細胞の生成やタンパク質の合成に関わるミネラルで免疫細胞の生成を高めます。
貝類（牡蠣やホタテなど）、玄米、納豆、肉に多く含まれています。

たんぱく質

免疫細胞をつくるもとになるのがたんぱく質です。そのため良質なたんぱく質をしっかり摂取することが大切です。
豆類、卵、肉、魚に多く含まれていて、豆腐や味噌、納豆などの大豆製品を上手く食事に取り入れてみてください。

発酵食品

免疫細胞の7割は腸に存在していますので、腸内環境を整える発酵食品は免疫力を高めるのに有効な食材です。
ヨーグルト、納豆、味噌が代表格です。また、発酵食品ではないですが、キノコや海藻に含まれる食物繊維も腸内環境を整えるのに役立ちます。

オメガ3脂肪酸

体内の炎症を抑え、免疫バランスを整えるのに大切な栄養素です。
鮭・サバ・イワシなどの青魚に多く含まれます。オメガ3脂肪酸は油ですので効率的に摂取する場合は蒸す調理法がお勧めです。

がんと免疫力について

免疫チェックポイント阻害剤や免疫細胞を使用する免疫療法は、自分自身が持つ免疫力を用いる治療のため、体力や免疫が衰えていない、なるべく早い段階から治療を開始することで、より免疫療法の特徴が活かされます。

しかし、がんと診断された人の多くはそもそも体の免疫力が低下している状態です。
特に標準治療では、がん細胞だけではなく正常な細胞にまでダメージを与えてしまう事が多く、より免疫力が落ちてしまいがちです。

上記に記載した内容を参考に、免疫力を高める効果的な食材を取り入れてみてください。