がんの免疫治療
24時間無料相談受付中

がんの免疫治療とは

そもそも、がんの治療法には、「四大治療法」と呼ばれる以下の4つがあります。

①手術療法

②放射線療法

③化学療法(抗がん剤)

④免疫療法

これらの治療を患者様の状態に応じて適切に行うことが、病状の寛解・がんの再発防止に向けて必要となります。

①~③の治療方法は「標準治療」となり、公的医療保険を使用することができます。 しかし、手術や投薬によって入院を余儀なくされたり、酷い副作用が出る可能性があります。
また、がんになりやすくなっている身体への根本的な解決ではないため、再発のリスクも高いです。


対して④の免疫療法は、手術・放射線・化学療法に続く、新たな治療法で公的医療保険を使わない自由診療での受診となります。
医療保険での治療法と違って、自身の体内から抽出した免疫を培養して身体に戻すという治療のため、酷い副作用や入院の必要がなく、日常生活を送りながら通院で治療を行うことができます。
免疫細胞が少なくなっている体に、自分自身の免疫細胞を補給するので、がんができにくい体質に戻すことが期待できます。


ABFではこの「免疫治療」に特化した医療機関と連携し、がん患者の5年生存率向上と再発させない治療の推進を行っています。

免疫治療のメリット

①強い副作用を避けることができるため、生活や仕事を維持することができる

②再発や転移のリスクの低下

③病巣の位置や進行度、患者さまの年齢や体調に関係なく治療を行える

④標準治療と併用も可能

免疫治療の種類

がんの免疫治療法には複数の種類があり、その効果・有効性・選択については患者さま1人ひとりの、がんの「種類」「部位」「ステージ」「治療状況」によって異なります。
専門医の適切な診断を受けることが重要です。

光免疫療法

光免疫療法

がんに結合する抗体薬物を投与した後にレーザー光を照射し、光化学反応でガン細胞を破壊する治療法です。

メリット

一部の部位では保険適用が可能

デメリット

光が届かない部位は効果薄、過敏症や腫瘍湿潤は要注意

光免疫療法用の薬は、がん細胞の表面に多く出ている目印(抗原)へ付着するタンパク質(抗体)を光に反応するように薬剤をつけたものです。
この薬を点滴投与すると、がんの目印を見つけて薬剤ががん細胞にくっつき、レーザー光を照射することで、光感受性物質が光化学反応を起こし、がんの細胞膜が破壊されて、がん細胞が死滅します。

保険適用になっているのは切除不能な局所進行または局所再発の頭頚部がんのみで、化学放射性療法などの標準的な治療が可能な症例も適用となりません。 また、投与薬剤の成分に対して過敏症がある場合や、頸動脈などへの腫瘍湿潤がある場合は行うことが出来ません。

治療の流れ

静脈注射で抗体薬物複合体を体に投与した後にレーザー光を照射します。
照射方法には、皮膚や粘膜の外側から照射する方法(表面照射)と、腫瘍に穿刺したカテーテル内部から照射する方法(組織内照射)があり、腫瘍の部位や大きさでどちらか、あるいは両方を用います。
原則6回の投与で1クールとなり、患者さまは1,2週間に1度薬剤の投与と光の照射を受けていただきます。

副作用

投与薬剤への過敏症があると治療することができません。
副作用としては急性輸注反応、出血、舌・咽喉頭の膨張、疼痛、アレルギー反応、光線過敏症や皮膚障害などがあります。
また、光線過敏症を防ぐため、投与後4週間程は直射日光を避けて過ごすことが必要です。

詳細を開く

NK活性療法/ANK免疫細胞療法

NK活性療法/ANK免疫細胞療法

がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけて攻撃するリンパ球の一種であるNK細胞を培養して増殖させ、体内に戻す治療法です。

メリット

免疫が活発状態なら活性化して効率よくがん細胞を攻撃する

デメリット

採血場所によって細胞の性質が違うため専門医の判断が必要

NK(natural killer)細胞を患者様より採取し、分離培養し活性化させ大幅に増殖・活性化させてから体内に戻すのが高活性化NK細胞療法です。
NK細胞ががん細胞を敵として認識すると、直接がん細胞を傷害する物質を出して攻撃します。
正常な体の中で、がん細胞を監視する重要な免疫細胞の一つです。
活性化されたNK細胞は、血液の流れに乗って全身を巡り、がん細胞を発見すると直ちに攻撃して撃退します。手術などで取り切れなかったがんや、転移したがん、見つけにくい小さながんなどにも効果が期待できます。
一方で、末梢血を採血してNK細胞を分離して利用する事が多いのですが、がん細胞と戦うNK細胞と必ずしも同一の細胞集団ではないため、分化度や成熟度が異なると考えられており、各医療機関にて最適な条件を見極める必要があります。

治療の流れ

まず、患者さまの血液を30cc~50㏄採取し、採取した血液からNK細胞のみを分離させます。
その後、最新の培養技術によってNK細胞を2週間ほどで約1億個まで増やします。
培養後のNK細胞の量は約1億個となり、この数は通常の健康な人が持っているNK細胞の量の約10倍です。これを静脈点滴等で患者様に投与します。
その後、2週間毎に点滴投与を6回~12回受けていただきます。

副作用

自身の免疫細胞と免疫システムを利用するため、副作用はほとんどありません。
可能性として、発疹、アレルギー・肝機能障害、ショックが挙げられます。
ごく稀に、投与後数時間内に強い免疫反応により、悪寒や37~38度の発熱が起こることがありますが、半日ほどで治まります。また、一時的に注射部位が赤く腫れることがあります。

詳細を開く

樹状細胞ワクチン療法

樹状細胞ワクチン療法

がんを攻撃する免疫細胞の働きを効率良くする希少な樹状細胞を、大量に培養した後に体内に戻し、がんを退縮させる治療法です。

メリット

長期効果の期待可免疫チェックポイント阻害剤併用が研究中

デメリット

十分に成熟させる培養には専門医の技術が必要

がんに対する免疫療法は、多くの種類のがん治療に革命をもたらしましたが、がん免疫サイクルの様々な側面を標的とするいずれの戦略においても、免疫サイクルの開始にはT細胞という、免疫細胞へのがん抗原(目印)の提示が必要です。
樹状細胞は、体内でがん細胞の目印をT細胞に渡す役割をもっている重要な免疫細胞で、生体内の樹状細胞を直接採取して培養する方法と、豊富に存在する単球を採取してがんの目印を覚えさせながら培養する方法とがあります。
抗がん剤の投与状況など、患者様の免疫の状況を踏まえて直接採取するか、単球を介して培養するかが判断されますが、お医者さまの知見・経験値と、培養の技術力が非常に重要になります。

治療の流れ

樹状細胞自身、あるいは樹状細胞のもとになる単球を大量に取り出すために成分採血を行います。1~3時間かけて血液の中の単球を含む必要な成分だけを取り出し、それ以外は体内に戻します。
成分採血で取り出した単球は、厚生労働省に届け出のある、厳重に管理されたクリーンルーム(細胞加工施設)で培養されます。樹状細胞を増殖、あるいは単球を樹状細胞に育て、人工抗原やがん組織を与えることで、がんの目印を覚えさせ、成熟した樹状細胞に育てます。培養には平均して4週間程度かかります。
その後、培養した樹状細胞ワクチンを2~3週間に1回のペースで5~7回、注射により投与します。治療期間は約3~4ヶ月です。

副作用

樹状細胞を体の中に戻すことによって起こる重篤な副作用はこれまで基本的には報告されていません。
皮下注射の際に痛みを少し伴うことや、ワクチンを投与したことによる体内の免疫反応の結果、注射部位が一時的に赤くなったり、かゆみや痛みが出たり、軽い発熱がみられることがあります。

詳細を開く

NKT細胞標的治療

NKT細胞標的治療

自身でがん細胞を攻撃するのに加え、他の免疫細胞を活性化させ総合的ながんへの攻撃を増強する、稀少なNKT細胞を増殖し体に戻す治療法です。

メリット

幅広いがん種に対応免疫チェックポイント阻害剤併用が研究中

デメリット

培養法の研究は日々進展中のため専門医での受診を推奨

免疫のリーダー的存在であるNKT細胞を人工的に活性化し、免疫を高めてがん細胞を攻撃する治療法です。
NKT細胞は、自身が直接がん細胞を攻撃するだけでなく、キラーT細胞・NK細胞・マクロファージなど他の免疫細胞を増強・活性化して、1つの細胞を数十億個にまで一気に増殖させるアジュバント作用を持っています。この作用によって、免疫細胞の軍団を作り上げることができます。
さらに、人工的に活性化されたNKT細胞は、がんに対する免疫記憶幹細胞を作るので、長期間にわたって持続的にがんを攻撃することが可能となり、がんの進行抑制や再発・転移の抑制に役立ちます。
近年では免疫チェックポイント阻害剤との併用両方も加わって、今後の新たなNKT免疫療法に注目が集まっています。

治療の流れ

「単球」という細胞を大量に取り出すために成分採血を行います。2~3時間かけて血液の中の単球を含む必要な成分だけを取り出し、それ以外は体内に戻します。
成分採血で取り出した単球は、厚生労働省に届け出のある、厳重に管理されたクリーンルーム(細胞加工施設)で培養されます。単球を樹状細胞に育て、免疫活性化物質を添加することでNKT細胞を活性化する細胞(目的細胞)を作り上げます。培養には約2週間かかります。
その後、培養した目的細胞を2~3週間に1回のペースで4~8回、注射により投与します。治療期間は約2~4ヶ月です。

副作用

NKT細胞を体の中に戻すことによって起こる重篤な副作用はこれまで基本的には報告されていません。皮下注射の際に痛みを少し伴うことや、ワクチンを投与したことによる体内の免疫反応の結果、注射部位が一時的に赤くなったり、かゆみや痛みが出たり、軽い発熱がみられることがあります。

詳細を開く
PAGE TOP